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  アカシア句集 23   前へ     次へ 斑鳩の時はゆっくり秋桜          令和3年10月、斑鳩をたずねました。  小泉神社から西へ墓地の南側の農道を歩くと、法起寺の三重の塔が見えて、  コスモス畑にコスモスが咲いています。    しばらく眺めていると、ときおりコスモスが揺れるだけであたりが静かで    時がゆっくりと流れているようでした。 庭に来しやはらかさうな鼬の子     令和3年11月、朝庭に出ていたら、一匹の鼬の子が右手にあらわれ、植木の下を  ゆっくり左へ進んで隠れました。  きれいな茶色、動きがなめらかでからだがとても柔らかそうでした。   初伊勢の大樹てのひら当て祈る    令和3大晦日から鳥羽から伊勢神宮を長男一家とたずねました。   初詣の人々が大勢コロナにもかかわらず、広い伊勢神宮の参道を切れ目なく   歩いています。内宮正殿の左に直径2メートル近い杉の大樹があります。   参拝後、その木の幹に両の手のひらを当てて、いばらく祈りました。   破蓮に日差の来たる明るさよ          令和4年1月、木津川市の木津川台公園を訪ねました。     割に大きな池が4つもある広い公園ですが、その一番下の池は蓮池で   破蓮が、折れきった茎を様々な形に垂れていました。   しばらく見ていると、日が差してきて池面が急に明るくなりました。   破蓮達も、日差に元気づけられているようでした。 梅の村手押しポンプは畑の中   令和4年3月、木津川の上河原から中河原の河川敷を訪ねました。   河川敷には多くの梅の木が白い花を咲かせていました。   梅の木のそばは、大抵畑になっており、葱などの野菜が育っています。   今も使われているかはわかりませんが、いくつかの畑には、手押しポンプが   残っています。子供の頃、手押しポンプで井戸水を汲み上げたのを思い出しました。 鶯の鳴けば鳴き止む田の蛙   令和4年3月、京都精華町の乾谷を歩いていたら田の蛙が鳴いていました。   しばらく鳴き声を聞いていたら鶯が鳴き出して、蛙の声が止まりました。   蛙たちも鶯の声を聞こうとしたのかもしれません。 植ゑし田に雨の水輪のやはらかし   令和4年6月、奈良富雄川の近くの田の道を歩いていたら、ぽつぽつと雨が   降り出しました。植えたばかりの水田に、柔らかい雨の水輪が